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コーヒーの健康効果②ポリフェノールで“錆びないからだづくり”
2019.1.4
健康食品として注目を集めるコーヒーの成分の中で、
覚醒・興奮作用のある「カフェイン」よりも多く含まれているのが「ポリフェノール」です。
からだに良い健康成分として話題のポリフェノールをたくさん摂取できるコーヒーを楽しく飲んで、
“錆びないからだづくり”を始めましょう。
身近なコーヒーが秘める力は、私たちの求める健康的な暮らしに役立つことばかり。
抗酸化物質の代表格であるポリフェノールの特徴と多彩な健康効果をご紹介します!
1.ポリフェノールの量は赤ワインにも匹敵
ポリフェノールと聞いて真っ先に思い浮かぶものといえば、赤ワインでしょうか?
他にも、ココア、チョコレート、緑茶、紅茶、ブルーベリーなど、
健康成分として定着したポリフェノール成分を含むことを謳った飲み物や食品はたくさんあります。
では、コーヒーから摂れるポリフェノールの量はどのくらいだと思いますか?
実はなんと、含有量第1位をほこる赤ワインにもひけをとらない量をコーヒーから摂取できることが分かっています。
緑茶や紅茶に比べればほぼ2倍、ココアとの比較では3倍以上と、抗酸化作用のあるポリフェノールを手軽に摂取できるのが、コーヒーの秘めた特長です。
2.コーヒーポリフェノール「クロロゲン酸」の効力
コーヒーに含まれるポリフェノールは、主に「クロロゲン酸」と呼ばれる植物由来の成分です。
1年を通して暑く、紫外線量の多い太陽光が降りそそぐ赤道近くの地域で育つコーヒーは、
ポリフェノールを自らの種や葉に蓄えて、酸化ダメージから身を守ります。植物の自己防衛力に驚くばかりです。
そして、コーヒー独特の苦味、褐色、香りの源にもなっているクロロゲン酸の抗酸化効果は、
コーヒーを飲むヒトのからだにも同様の働きを発揮するのです。
吸い込んだ酸素の一部が細胞内の脂質(コレステロール)と結びつくと、金属が錆びる原理と同じように、からだも酸化していきます。
ここで出番となるのが、コーヒーポリフェノール。
様々な病気の原因と言われる活性酸素と体内で戦い、健康を害する悪いサイクルを断ち切ってくれます。
3.ガンにも、血圧にも、肥満にも、コーヒーの効果は絶大
ヒトのからだの酸化を防ぐポリフェノールには、心臓病・糖尿病・肝疾患などの抗がん作用、血圧降下作用、肥満防止作用、口臭抑制作用など、
日々の健康維持に欠かせない効果が確認されています。
また、クロロゲン酸類には血液をサラサラにする効果もあり、脳梗塞や心筋梗塞などの急な病や生活習慣病を予防すると言われています。
さらに、女性にとっては特に嬉しい、紫外線対策にもコーヒーポリフェノールが活躍します。
コーヒーを飲む回数が多い女性ほど、お肌のシミをできにくいという実験結果もあり、美容にも効果的な飲み物として注目されています。
まさしくコーヒーは、健康長寿の味方、毎日の食生活の心強いパートナーです!
【まとめ】より高い健康効果を得るために
コーヒーポリフェノールの効能によってもたらされる健康効果の幅広さに、驚かれたのではないでしょうか?
多くの人がなにげなく口にしているコーヒーの持つ潜在能力の高さについての研究は日々進んでいます。
コーヒータイムの習慣化が“錆びないからだづくり”にとても効果的ですが、
クロロゲン酸をはじめとするポリフェノールをより多く摂取するためのポイントもあります。
・焙煎は浅めがオススメ
コーヒーポリフェノールは、収穫したままのコーヒー豆(生豆)に最も多く含まれています。
焙煎すればするほどその量は減ってしまうため、できるだけ多くポリフェノールを摂取したい人には、
浅煎り豆を使用したコーヒー(アメリカンコーヒーなど)がおすすめです。
また、家庭用のインスタントコーヒーよりも、ドリップで抽出したコーヒーのほうがポリフェノールを多く摂取できます。
・1日の摂取量の目安は?
ポリフェノールの摂取量の目安は、1日あたり1000〜1500mgが望ましいとされています。
この量をコーヒーだけで摂るとすれば、およそ5杯分に相当します。
カフェインの影響による覚醒・興奮作用や利尿作用もあるため、一度にたくさんの量を飲むことはおすすめできませんが、
それぞれの生活リズムに合わせて無理なくコーヒーを楽しむことが、何より大切な心がけでしょう。