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コーヒー抽出後の「かす」が脱臭剤・消臭剤に!? とってもエコな再利用術
2019.10.30
コーヒーは飲んで美味しいだけではありません。コーヒーを抽出した後に必ず残る“豆のかす”には、再利用するに相応しい「脱臭・消臭効果」があります。
普段はゴミとして捨ててしまう「コーヒーかす」ですが、トイレ、部屋、車内、靴箱、冷蔵庫などの嫌なニオイを取る“リサイクルアイテム”として活用できれば、とってもエコですよね。
今回は、知っていて損はないコーヒーのかすの脱臭・消臭効果についてご紹介します!
1.コーヒー豆の“吸臭力”は表面の多孔質にあり
消臭剤の定番「活性炭」に比べて脱臭効果は5倍!?
コーヒーのかすに脱臭・消臭効果がある理由。それは、焙煎後のコーヒー豆の表面にたくさんの小さな孔が空いているからです。
家庭用消臭剤の定番である「活性炭」と同じ多孔質構造でニオイを吸収するコーヒー豆は、挽くことによって表面積が広がり、抜群の脱臭・消臭効果を発揮します。
特に、抽出後のコーヒーかすは、水分を含むことによるニオイの吸収効果もプラスされ、“活性炭の5倍の脱臭効果”があるとの検査結果もあります。
ニオイの吸収力は、抽出前のコーヒー豆も同じ
コーヒーを淹れた後のかすはもちろん、挽く前のコーヒー豆も多孔質であることに変わりはありません。
ニオイを吸収しやすいコーヒー豆の保存・保管には十分な注意が必要です。棚や冷蔵・冷凍庫に入れておく際は、しっかり密閉できる容器を使用し、ニオイ移りからコーヒーを守りましょう。
2.コーヒーかすを使った脱臭剤・消臭剤の作り方
コーヒーを淹れた後の“かす”を脱臭剤・消臭剤として再利用する方法には、水分を含んで湿ったままの状態で使用する方法と、一度乾燥させてから使用する方法があります。
それぞれ、脱臭・消臭効果や使用期間に違いがあるので、予備知識としてちゃんと把握しておくことが大切です。
湿ったまま使用する場合
コーヒーを抽出してすぐの“蒸れたコーヒーかす”は、抜群の脱臭・消臭効果がありますが、カビも生えやすいため使用期間の目安は長くて2日です。
ペーパーフィルターやコーヒーメーカーに残った豆のかすを、受け皿に置いてそのまま使用することも可能ですが、見栄えを考えるのであれば、粗熱と水気を切り、着色汚れに強い小皿やガラス容器に移して使用すると良いでしょう。
乾燥させて使用する場合
少々手間はかかりますが、脱臭・消臭効果を長持ちさせ、通気性の良い袋に詰めるなどの使い方をするのであれば、コーヒーかすを乾燥させてから再利用することをオススメします。
ここで、最も大事なポイントは、しっかり、完全に乾かすことです。
季節や置き場所の湿度にもよりますが、十分に乾燥させたコーヒーかすは、脱臭剤・消臭剤として1ヵ月以上使用することができます。
コーヒーのかすを乾燥させる方法は、次の3つです。
■ 風通しと日当たりの良い場所で「自然乾燥」
※乾くと風で粉が舞うことがあるので注意
■ 「フライパン」を使って水気が飛ぶまで煎る
※細かなかすは焦げやすいので火加減に注意
■ ラップをかけずに「電子レンジ」で数分間温める
※まんべんなく乾かすためにかき混ぜながら
3.家中どこでも「コーヒーかす」で脱臭・消臭
トイレ、冷蔵庫、靴箱、車内などの生活空間に
生活空間や身の周りにおける様々なニオイに、コーヒーかすを使った脱臭剤・消臭剤は力を発揮します。
アンモニア臭が気になるトイレ、食品のニオイがこもる冷蔵庫、タバコのニオイが充満する灰皿やその周り、風通しの悪い車内、靴箱、倉庫などなど。気軽に、手軽に、コーヒーの脱臭・消臭効果を試してみてはいかがでしょうか。
捨ててしまう“かす”の再利用は、とってもエコで経済的
コーヒーかすを使った脱臭剤・消臭剤は、ニオイをしっかり吸収する高い効果があるのみならず、とってもエコで経済的です。
なぜなら、もともとゴミとして捨ててしまう“かす”だからです。ゴミ箱へ捨てる前の“かしこい再利用”は、環境に優しい行動であり、コーヒーという食材の存在価値を高めることにもつながります。