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コーヒーを飲んでいいのは何歳から? 子どもはカフェインの摂り過ぎに注意

朝起きてすぐの一杯に、仕事中のお供に、お出かけ先の休憩に、コーヒーを飲んでリフレッシュするシーンは様々です。

コーヒーの苦味や酸味、香りや風味を楽しむ時間は、大人にとって欠かせないものですが、そもそもコーヒーを飲んでいい年齢は何歳からかご存知ですか?

親が美味しそうにコーヒーを飲んでいると、子どもにおねだりされることもあるのではないかと思いますが、心配するのはコーヒーに含まれる「カフェイン」の影響ではないでしょうか?

今回は、コーヒーを飲んでも大丈夫な年齢の目安、子どもに与えるカフェインの影響などについてご紹介します!

 

1.カフェインの主な作用とは

身体の小さな子どもは、大人よりも影響を受けやすい

コーヒーの代表的な成分である「カフェイン」には、眠気を覚ます覚醒・興奮作用のほか、血管の拡張、基礎代謝の促進、胃酸分泌の促進、利尿作用があります。

大人でも、コーヒーを飲みすぎると、これらの作用の影響を受けて寝付きが悪くなったりすることがありますよね?

身体の小さな子どもであれば、いくら少ない量であっても、大人よりカフェインの影響を受けてしまうことが想像できるかと思います。

カフェインはコーヒー以外の飲み物や食品にも含まれる

カフェインは、コーヒー以外の飲み物にも含まれており、子どもが口にする可能性があるものとしては、「紅茶」「緑茶」「ココア」「コーラ」などが挙げられます。

また、子どもが大好きな「チョコレート」などの食べものにもカフェインが含まれています。子どもへのカフェインの影響を考えるのであれば、コーヒーだけでなく、その他の飲料や食品にも気を配ることが大切です。

 

2.コーヒーを飲み始めても良い年齢は何歳から?

実は、カフェイン摂取量の上限に決まりはない!?

では、コーヒーを飲み始めても良い年齢は何歳くらいなんでしょうか?

実は、日本では、カフェインの摂取量の上限について、大人も子どもも明確な定めがありません。また、「コーヒーは何歳以上から」との決まりもありません。

ただし、消化機能や代謝機能が十分に発達していない小さな子どもがコーヒーを飲むと、大人よりもカフェインの影響を受けやすいことは間違いありません。

過剰な摂取は、成長に必要な睡眠を妨げたり、利尿作用が高まり脱水症状になりやすくなったり、大事な栄養素であるカルシウム・鉄分・亜鉛などの排出を促すので、注意が必要です。

カナダの「カフェイン摂取量目安」が参考になる

そんな中、カフェイン摂取量の目安について、比較的明確な数値を掲げている国が「カナダ」です。

コーヒーの消費量が特別多い国ではありませんが、参考にできる数値として覚えておいて損はないでしょう。

〈1日あたりのカフェイン摂取量目安:カナダ保健省〉

■ 成人 400mg

■ 10〜12歳 85mg

■ 7〜9歳  62.5mg

■ 4〜6歳  45mg

 

一般的に、コーヒー100mlのカフェイン量は60mgと言われています。

通常、カップ一杯のコーヒーの量は200ml〜250mlくらいあるので、12歳までの子どもにカップ一杯のコーヒーは多すぎることになりますね。

 

3.全日本コーヒー協会が発表した「一つのめど」

10歳以下の子どもは、基本的にコーヒーを控えるべし

もう一つ、カフェイン摂取量の参考になる情報をご紹介しましょう。

1953年に発足した一般社団法人・全日本コーヒー協会は、「何歳くらいから子どもに飲ませていいの?」との質問に対し、個人差や状況によって違いがあること、一つのめどであることを前提の上で、次のように回答しています。

■ 12〜15歳以上で大人なみに体重が50kgを超えていたら、大人と同じようにコーヒーを飲んでもかまわない

■ 10歳以下の子どもは、基本的に控えた方がよい

■ 6歳ぐらいから上の子どもであれば、ミルクで1/4程度に薄めれば大丈夫

 

4.子どもにコーヒーを飲ませる際の工夫と注意点

カフェインの過剰摂取にならない対策を

10歳以下の子どもに「コーヒーはまだ早い」ということが、カナダの例や全日本コーヒー協会の回答などから分かりました。

しかし、子どもが親と同じコーヒーを飲みたいとせがんできたり、親の意向で少し飲ませてみたいと思うこともあるでしょう。

そんな時は、以下の点に注意して、カフェインの過剰摂取にならないよう対策を行いましょう。

■ ノンカフェインタイプのコーヒーを購入する

■ 就寝時間に影響が出ないよう、夕方以降は飲ませない

■ ミルクをたっぷり入れて薄める