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【コーヒー+お酒】自宅でも簡単に作れるコーヒーカクテル

身近な飲み物のコーヒーをベースにしたお酒が、実はたくさんあることをご存知ですか?
アルコールを使用した「コーヒーカクテル」の数は、なんと、100種類以上あると言われるほど、バリエーションの豊富さが魅力です。
近年、コーヒーとお酒の組み合わせによる相乗効果によって、“健康にもいいお酒”として注目されているコーヒーカクテル。世界中を見渡すと、さまざまな飲み方がありますが、今回は自宅でも比較的簡単に作ることができる「コーヒーカクテル」のいくつかをご紹介します!

アイルランド生まれの「アイリッシュコーヒー」

飛行場で生まれたあったかいカクテル

アイルランドのウイスキー「アイリッシュウイスキー」と、コーヒーを使ったカクテル「アイリッシュコーヒー」は、飛行場で生まれました。
飛行機の航続距離が今よりずっと短かった頃、ヨーロッパ・アメリカ間を渡航する際には、給油のためにアイルランドの飛行場へ立ち寄る必要がありました。
いったん飛行機から降ろされる乗客が寒さをしのげるように、少しでもあたたまれるようにと、飛行場のパブのシェフが「アイリッシュコーヒー」を発案しました。
ひとりのシェフの心遣いから生まれた飲み物が、今でもコーヒーカクテルの定番になっています。

ホットコーヒーのコクとウイスキーの香ばしさ

ホットカクテルである「アイリッシュコーヒー」の一般的な作り方は簡単です。
用意するのは、次の4つ。

 ■ ホットコーヒー:150ml〜200ml
 ■ ウイスキー:20ml〜30ml
 ■ 白ザラメ:15g
 ■ ホイップクリーム:適量

温めたグラスにザラメとウイスキーを入れて、コーヒーを注いで混ぜ合わせます。そして、お好みでホイップクリームを浮かべて完成です。
ホットコーヒーのコクとウイスキーの香ばしさが共に味わえ、ガツン!と目の覚める味わいが魅力。コーヒーのカフェインと、ウイスキーのアルコールによる薬理効果に力を借りたい場面には、ぜひオススメです。

飲食店で定番の「カフェカルーア(カルーアミルク)」

メキシコ生まれのコーヒーリキュール

日本では、「カルーアミルク」の名前で知れ渡っている「カフェカルーア」。
コーヒーリキュールのカルーアは、メキシコのベラクルスで高品質なアラビカ種を栽培していた兄弟が、地元の起業家と協力して発案したとされています。
これを、大手飲料メーカーのサントリーが輸入元として日本で販売。BARなどの飲食店をはじめ、家庭でも気軽に楽しめるようになりました。

女性人気も高い飲みやすいカクテル

カルーアミルクは、その名の通り、リキュール(カルーア)と牛乳をだいたい1:3の割合で混ぜ合わせるのが一般的な作り方です。
お好みでホイップクリームを乗せてもおいしく味わうことができます。
甘みのあるカフェオレのような風味で、女性から人気も高い、とても飲みやすいカクテルですが、カルーア自体のアルコール度数は20%と決して低くないので、飲みすぎには注意が必要です。

ワイン×コーヒーの「カフェビーノ」

甘みが強いワインとコーヒーのコラボレーション

ビーノ(vino)とは、イタリア語でワインを意味します。ブドウ果汁の甘みが強い赤ワイン「ポートワイン」(ポートは「ポルトガルの」の意味)をベースに、コーヒーも加糖のものを選ぶことが多い、甘さ際立つカクテルです。

ワインの酸味がコーヒーの苦味を抑えてくれる

カフェビーノを作る際に用意するのは、次の4つ。
甘さ控えめがお好みなら、無糖のアイスコーヒーを使用したり、シナモンパウダーやオレンジの皮などを隠し味に加えることで、味わい深いカクテルになります。

 ■ ポートワイン:50〜60ml
 ■ アイスコーヒー(加糖):70ml
 ■ シナモンパウダー:少量
 ■ オレンジの皮:少量

カフェビーノの材料からは、一見、甘ったるくなるのかと思いきや、ワインの酸味がコーヒーの苦味を抑えてくれ、飲みやすい口当たりになります。
不思議な果実酒のような味わいだから、コーヒーの苦味が苦手な方にもおすすめです。

和テイストでも楽しめる「コーヒー焼酎」

商品化もされている純和風のカクテル

“コーヒーカクテル”は、なにも洋風のものばかりではありません。
日本のお酒とコーヒーをかけ合わせたカクテルも、いろいろ存在します。
「コーヒー焼酎」は、1983年に福岡で初めて商品化もされている、和風カクテル。
作り方は、焼酎にコーヒー豆を漬けて数日後に取り出す方法と、アイスコーヒーと焼酎を直接混ぜる方法があります。
ベースになる焼酎は、原材料の風味が少ない「甲類」を選ぶことがポイントです。

お好みのコーヒーと焼酎を1:1でブレンド

一番手軽にコーヒー焼酎を作るなら、アイスコーヒーと焼酎を混ぜ合わせる方法が手っ取り早いです。
お好みのアイスコーヒーと、お好きな焼酎(甲類)を1:1の割合で配合します。
コーヒーと焼酎の苦味が調和することで、思ったよりもスッキリとした味わいになります。

沖縄伝統のお酒でつくる「コーヒー泡盛」

甘みの強いコーヒーリキュールが現地で人気

沖縄発祥のお酒といえば、「泡盛」ですよね。この泡盛とコーヒーでつくるカクテルがあることをご存知ですか?
沖縄では、久米仙酒造が「泡盛コーヒー」を2008年に販売。甘みのあるリキュールを使った泡盛コーヒーは、とっても飲みやすい泡盛製品として、人気を博しました。
こちらもコーヒー焼酎と同じで、コーヒー豆を泡盛に漬け込んで作る方法と、直接混ぜて作る方法とがあります。こちらは甘く作られたコーヒーリキュールであるため、カルーアに近い飲み方がポピュラーです。

アルコールの風味がしっかり感じられるコーヒー泡盛

アイスコーヒーと泡盛を1:1で配合する作り方が、一番簡単です。
泡盛も焼酎と同様の蒸留酒なので、味わい自体はコーヒー焼酎とよく似ていますが、泡盛のほうがアルコールの風味が強く出てくる印象を持つはずです。
お酒が好きな方にはコーヒー泡盛がオススメ、コーヒー好きな方にはコーヒー焼酎がオススメと言えるかもしれません。

コーヒーカクテルはバリエーションの宝庫

お気に入りの1杯を求めて、いろいろお試しを

コーヒカクテルのバリエーションは、レシピ化されているものだけでも100種類以上が存在します。今回は、コーヒーとリキュール(お酒)さえあれば、自宅で簡単に試せるカクテルをいくつかピックアップしてご紹介しました。
ただし、作り方はあくまでも一例です。
コーヒーとお酒の混ぜる割合を変えてみたり、コーヒーの種類を変えて苦味や酸味の強弱を調整してみたり、砂糖の量を調節してみたりして、いろんな味わいのカクテルを見つけてみましょう。
求めるお気に入りの1杯に出会えた時、コーヒーの奥深さをさらに知ることになるでしょう。