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カフェインの量はコーヒーの淹れ方で自由自在!?
2020.5.25
コーヒーの代表的な成分といえば、カフェインですよね。コーヒーに含まれているカフェインは、眠気覚ましや集中力向上などの効果があることから、シャキッとしたいシーンにコーヒーを求める方は多いのではないでしょうか?
その一方で、子どもや妊娠中の女性であれば、なるべくカフェインの少ないコーヒーを楽しみたいと思う方がほとんどだと思います。
そんな、気になるカフェインの量は、豆の種類やコーヒーの淹れ方によって変わることをご存知ですか?
今回は、カフェインの含有量に違いを生む焙煎度合いや抽出時間などについてご紹介します!
カフェイン摂取量の目安は1日400mgまで
コーヒーカップ4〜6杯が限度
カフェインの摂り過ぎは良くないと聞いたことがある人は多いと思います。
コーヒーが大好きで、毎日欠かさず飲んでいる人は特に、カフェイン摂取量の上限が気になるのではないでしょうか?
あくまでも参考ですが、欧州食品安全機関(EFSA)では、1日のカフェイン摂取量の上限を400mgまでと公表しています。
これは、一般的なコーヒーカップに換算すると4〜6杯の量に相当します。
カフェインの摂り過ぎは要注意
1日にコーヒーをカップ4杯以上飲んでいる人は、カフェインの過剰摂取になっている可能性があるので、要注意です。
カフェインの摂り過ぎてしまうと、不眠、頭痛、カフェイン依存症をはじめ、妊娠中の方には胎児の発育阻害などの影響があると言われています。
カフェインに限らずですが、何ごとも「摂り過ぎ」は控えるべきですね。
コーヒー豆の品種で変わるカフェイン含有量
アラビカ種 < ロブスタ種
カフェインの含有量は、コーヒー豆の品種によって異なります。
日本でレギュラーコーヒーと呼ばれている豆や、コーヒー専門店で販売されるような豆の多くが「アラビカ種」と呼ばれる品種です。
そして、日本で比較的多く流通している豆のもう1種類が、缶コーヒーやインスタントコーヒーなどの比較的安価なコーヒーに使用されることが多い「ロブスタ種」です。
この2種類の豆にはカフェイン含有量に大きな差があり、アラビカ種に比べて、ロブスタ種に含まれるカフェインの量は約2倍と言われています。
豆の焙煎度合いでカフェインの量まで変わる!?
「浅煎り」ほど多くなるカフェイン含有量
続いてコーヒー豆の焙煎度合いの違いによるカフェイン量の変化を紹介します。
カフェイン含有量は、「浅煎り」であるほど多く、「深煎り」であるほど少なくなります。
これは、熱に弱いカフェインが、焙煎の工程で熱処理にかけられた時間の分だけ失われてしまうためです。
深く煎られて水分が飛んでしまった豆は、同じグラム当たりで比較したときのカフェイン含有量も当然、浅煎り豆と比べて少なくなります。
抽出時間の長短でも変わるカフェイン含有量
短い抽出時間ならカフェインの量は少なめに
コーヒー豆からコーヒーを抽出する際の時間の長短もカフェイン含有量に差を生みます。
抽出時間が長ければ長いほどカフェイン量は多くなり、短ければ短いほどカフェイン量は少なくなる仕組みです。
これは、お湯との接触時間が長いほど、コーヒー豆に含まれるカフェインがお湯に溶け出す量が多くなるためです。例えば、抽出時間が短いエスプレッソよりも、ドリップコーヒーのほうが溶け出すカフェインの量が自然と多くなるという訳です。
カフェインを控えたい時、多く摂りたい時に合わせて
上手にカフェインを摂取しよう
いかがでしたでしょうか。コーヒー豆の品種、焙煎度合い、抽出時間などによって、コーヒーに含まれるカフェインの量は変化します。
カフェインを控えたい時や、逆に多く摂りたい時など、それぞれやときどきの目的やシーンに合わせて、上手にコントロールしてみましょう。
どうしても眠気が抜けないときには、レギュラーコーヒーよりもインスタントコーヒーを淹れて、眠気覚まし効果をよりUP。カフェインが苦手な方やカフェインを避けたい方なら、サッと淹れたレギュラーコーヒーのほうがカフェインの含有量は少なく済みます。
「カフェインレス」「デカフェ」なども近年注目を浴びていますが、健康効果もあるカフェインを適度に摂って、日々の生活にアクセントをつけてみましょう。