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ネコ、サル、タヌキの“フン”から採れる「世界三大珍コーヒー」

世界の広い地域で生産されているコーヒー豆ですが、「世界三大コーヒー」と呼ばれる逸品をご存知ですか?
タンザニアの「キリマンジャロ」、ジャマイカの「ブルーマウンテン」、ハワイの「コナ」の3つが「世界三大コーヒー」に選ばれている高級銘柄で、耳なじみのある方も多いのではないでしょうか。

では、「世界三大“珍”コーヒー」があること、その銘柄名を耳にしたことはありますか?
珍コーヒーは、どれも高価で個性的。しかも、ネコ、サル、タヌキの“フン”から採れるコーヒー豆という、とても興味深い生産方法なのです。
今回は、世界的にも「珍しいコーヒー」についてご紹介します!

 

1.インドネシア産・ジャコウネコが生みの親の「コピ・アルク」

ハリウッド映画で大注目

インドネシアで作られているコーヒー豆「コピ・アルク」は、2007年公開のハリウッド映画『最高の人生の見つけ方』に登場し、一躍脚光を浴びました。

インドネシア語で「コピ」はコーヒー、「アルク」はジャコウネコを意味しており、その名の通り、ジャコウネコのフンから採取したコーヒー豆です。

ジャコウネコの体内でほどよく発酵

ジャコウネコが食べた完熟コーヒー豆は、体内で果肉のみが消化され、種は未消化のままフンと一緒に排泄されます。その後、種はきれいに洗浄・乾燥され、希少価値の高い銘柄として世界中に流通します。

ジャコウネコの胃腸の中でほどよく発酵したコーヒー豆は、独特の香りと風味がつき、カフェイン量も半分ほどに減り、すっきりとした味わいに様変わりするのです。

 

2.アフリカ産・サルが生みの親の「モンキーコーヒー」

ネコとは一味違う風味

アフリカのコーヒー豆産地には、サルのフンから採れる「モンキーコーヒー」があります。
できあがるまでの過程は、「コピ・アルク」とまったくおなじ。
野生のサルのお腹の中で発酵したコーヒー豆は、「コピ・アルク」とは一味違う風味を味わうことができます。

ちなみに、日本からもほど近い台湾の「モンキーコーヒー」は、フンから採取する方法ではなく、タイワンザルが吐き出した種を集めてつくられています。

 

3.ベトナム産・タヌキが生みの親の「タヌキコーヒー」

ちょっとしたトラブルが誕生秘話

インドネシアがジャコウネコ、アフリカがサルなら、ベトナムではタヌキのフンからコーヒー豆を採取しています。
コーヒー豆の栽培がさかんなベトナムで「タヌキコーヒー」が生まれたきっかけは、ちょっとしたトラブルからでした。

とある農家に現われたタヌキが、出荷前の完熟豆をすべて食べてしまったのです。がっくり肩を落とした農夫でしたが、タヌキのフンの中から見つけた少しの豆を洗ってコーヒーを淹れてみたところ、今までに味わったことのない美味しさだったのです。

動物のフンから生まれたコーヒーの誕生秘話は、どこの地域でも、ひょんなきっかけからだったのかもしれませんね。

 

4.タイにはゾウのフンから採取するコーヒーも

その名も「ブラック・アイボリー」

動物系コーヒーの生みの親は、小動物だけに限りません。
タイには、ゾウのフンから採取したコーヒー豆「ブラック・アイボリー」があります。

30kgを超えるコーヒー豆を一度に食べるゾウですが、コーヒ豆として生産できるのはわずか1kgほど。ジャコウネコ、サル、タヌキと比べて体が大きいぶん、体内でじっくり時間をかけて発酵・熟成されます。
バナナやサトウキビなどと一緒に消化されることから、フルーティーな味わいを楽しめます。

 

【まとめ】どれも希少価値が高く、超贅沢なコーヒー豆

動物のフンから獲れる個性派のコーヒー豆は、ネコ、サル、タヌキ、ゾウの他にも、ブラジルの鳥であるジャクーが生みの親の「ジャクーコーヒー」や、ペルーのハナグマのフンから採った「ウチュニャリ」などがあります。

動物のフンから採取したと聞くと、飲むことをためらってしまいそうですが、どの豆も希少価値が高く、めったにお目にかかれない逸品です。
そして、普通のコーヒーではなかなか味わえない、クセになる香りと風味の虜になってしまう人もたくさんいます。

高価で特徴的な「世界三大珍コーヒー」のいずれかと巡りあうチャンスがあれば、ぜひ一度、その味をお試しください!