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「コーヒー」と「コーヒー飲料」は別物!? 表示の違いは生豆の分量で決まる

外出先のカフェで、コーヒーを飲んでホッと一息つく。コーヒー好きにとってはたまらない瞬間です。
だからといって、いつもお気に入りのカフェに足を運び、こだわりのコーヒーを飲んで休憩とはいきませんよね。
コーヒーを手っ取り早く楽しみたい時には、近くのコンビニやスーパーで購入したり、自動販売機で買うことも多いと思います。
たくさんの銘柄が市販されている缶コーヒーやボトルコーヒーですが、実はすべてが同じ「コーヒー」ではないことをご存知ですか?
今回は、大きく分けて3種類に分類されるコーヒー飲料類の違いをご説明します。

1.「コーヒー」「コーヒー飲料」「コーヒー入り清涼飲料」に分類

生豆の分量が違いの決め手

缶コーヒーやボトルコーヒーのパッケージをよくよく見てみると、「コーヒー」「コーヒー飲料」「コーヒー入り清涼飲料」の表示に気づくはずです。
見た目の違いはまったく分からないほどですが、これらは「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約」に基づいて、明確に種類分けされています。
分類基準は、内容量100g中に含まれる生豆の分量。焙煎前のコーヒー豆がどれだけの使われているかが、商品表示の違いの決め手です。

2.一番濃い「コーヒー」、一番薄い「コーヒー入り清涼飲料」

〈コーヒー〉

コーヒー豆を最も多く使っている商品の表示は「コーヒー」です。
内容量100g中の生豆の量は5g以上で、3種類のなかでコーヒー成分が一番濃いのが特徴です。

〈コーヒー飲料〉

「コーヒー飲料」と表示されている商品は、内容量100g中2.5g〜5gの生豆を使用しています。

〈コーヒー入り清涼飲料〉

内容量100g中の生豆の分量が1g〜2.5gになると、表示名は「コーヒー入り清涼飲料」となります。
また、近年流行しているカフェインレスコーヒーも「コーヒー入り清涼飲料」のひとつ。カフェイン成分を90%以上除いたコーヒー豆で抽出した場合に該当します。

3.カフェオレはどれに分類されるの!?

乳固形分3%以上で「乳飲料」

では、ミルクなどの乳成分を加えてまろやかに仕立てた「カフェオレ」は、3種類の中のどれに分類されると思いますか?
ベースとなるコーヒーに関しては、生豆の分量に応じて「コーヒー」「コーヒー飲料」「コーヒー入り清涼飲料」に分けられることに変わりはありません。
ただし、乳固形分が3%以上含まれると、「コーヒー」の肩書きは外れ、「乳飲料」と表示されます。

【まとめ】その日、その時に味わいたい“コーヒー”を選ぶ参考に

コンビニやスーパーで何気なく手にとったり、自動販売機で選んでいる市販のコーヒーは、「コーヒー」「コーヒー飲料」「コーヒー入り清涼飲料」「乳飲料」のどれに当てはまる商品でしょうか?
明確な基準によって分類された表示の違いを知っているだけで、その日、その時に味わいたい“コーヒー感”や“ミルク感”に近い商品を選ぶことができるかもしれません。
カフェで提供される本格的なコーヒーとはまた一味違う、より生活に密着したコーヒー選びにも、ほんの少しの目配りが大切です。