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妊婦さんはコーヒーNG?妊娠中でもコーヒーを楽しむ方法とは

妊娠中は、お腹の赤ちゃんとお母さんの健康のために、気を付けることがたくさんあります。

その中で大好きなコーヒーを控えている人も多いのではないでしょうか?

今回は、妊婦さんがコーヒーを控えた方がいい理由、また妊娠中でもコーヒーを楽しむ方法についてご紹介したいと思います。

カフェインについて

カフェインの3つの効果

コーヒーの代表的な成分といえば「カフェイン」です。

カフェインの効果としては、以下の3つが挙げられます。

①眠気を抑えたり、疲れを感じさせにくくする「覚醒・興奮作用」
②血管を拡張する「血流促進作用」
③体内の水分の排出を促進する「利尿作用」

コーヒー以外の飲料にも含まれている

カフェインが含まれている飲み物はコーヒーだけではありません。

含有量高:玉露、コーラなどの炭酸飲料、エナジードリンク
含有量中:紅茶、煎茶、ほうじ茶、烏龍茶
含有量低:番茶、玄米茶
含有なし:麦茶

カフェインに耐性のなかった昔の人は、お茶を飲んで酔っ払う「茶酔い」を起こしていたとも言われるほど、実は日本茶にもたくさんのカフェインが含まれているんです。

妊娠中にカフェインを控えた方がいい理由

カフェインの過剰摂取による影響とリスク

本来であれば、カフェインは私たちの生活を活発にしてくれる強い味方なのですが、妊娠中の場合には少し注意が必要です。

カフェインの過剰摂取により、不眠や頭痛のほか、赤ちゃんの低体重の原因になったり、鉄分不足を招いて貧血を引き起こしたりする可能性などが指摘されています。

さらに早産流産などのリスクをともなうとも言われています。

カフェインは胎盤を通過しやすい

赤ちゃんの成長に重要な役割を担っているのが胎盤です。

カフェインは胎盤を通過しやすい性質があります。

お母さんの血液内に吸収されたカフェインが、胎盤を通ってほぼそのままの濃度で赤ちゃんまで移行することで、カフェインを分解する肝臓が発達しきっていない赤ちゃんにダメージを与える可能性があります。

妊娠中は体内にカフェインが溜まりやすい

妊娠中の代謝速度は通常の3分の1程度まで低下していると言われています。

そのため、カフェインが体内で滞留する時間が長くなり、普段よりもカフェインの影響を受けやすくなっています。

コーヒーとの上手な付き合い方とは?

2杯程度までならOK

大好きなコーヒーを一切我慢して、大きなストレスになってしまっては元も子もありません。

英国食品基準庁では、妊娠中のコーヒーの量を1日2杯程度にするように呼びかけており、飲む量に気を付ければ妊娠中でもコーヒーを楽しむことができます。

妊娠中にもおすすめのコーヒー

「それでもコーヒーを飲むのは心配…」という方には、ノンカフェイン・カフェインレス・デカフェのコーヒーがおすすめです。

ノンカフェイン:カフェインが全く含まれないもの
カフェインレス:カフェインが少ないもの
デカフェ:本来カフェインを含んでいる飲料や食べ物からカフェインを取り除いたもの

通常のコーヒーと変わらないコクや香りが楽しめるので、体質的にカフェインが苦手な人にも嬉しい存在です。

適量であればコーヒーを飲んでも大丈夫

心身に負担も大きい妊婦さんにとって、ホッと一息つくティータイムはとっても大切な時間です。

以前に比べてカフェインレスコーヒーなどの種類も増えてきているので、それらも取り入れながらおいしいブレイクタイムを楽しんでください。