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ハンドドリップ抽出の基本、これだけ押さえてお好みの味に

自宅でのお手軽ハンドドリップは自分好みの味?

おうちで手軽にコーヒーをグレードアップできる「ハンドドリップ」抽出。
「粉にお湯を注ぐ」という工程だけですが、実は同じ粉でも淹れ方によって全く味が異なります。
今回は、豆本来の味や香りを最大限に引き出せる、ハンドドリップ抽出の基本方法と「ここだけは押さえておくべき!」という点をご紹介します。

ハンドドリップ抽出とは

フィルターの上にコーヒーの粉を敷いて、自分の手でお湯を落としながら抽出する方法がハンドドリップです。
ドリッパー、フィルター、コーヒーサーバーなど必要な道具さえ準備すればおうちでも本格的なコーヒーを楽しむことができるので、様々ある抽出方法の中でも比較的手軽な方法です。

ハンドドリップ抽出のメリット

①必要最低限の道具があれば、すぐに始められる

比較的安く手に入り、特殊な作業も必要ないので初心者さんでも手軽に始められます。

②味を自分好みにコントロールできる

使う道具、お湯の温度や蒸らす時間やタイミングなどで、コーヒーの味が変わります。
ハンドドリップ抽出に慣れてくれば、コーヒーの味を微妙に調整したり、味に変化をつけたりと、その時の気分にあったコーヒーを淹れることができます。

おいしいコーヒーのハンドドリップ抽出方法

①道具の準備

豆、お湯、ドリッパー、フィルター、コーヒーサーバー、マグカップを用意

・道具をあたためておく

サーバーやマグカップは、あらかじめお湯であたためておきます。
あたためることによって、コーヒーと道具の温度差が生まれず、コーヒー本来の香りや風味を保つことができます。

・お湯の温度は90℃に

ぬるすぎるお湯はコーヒーの「酸味」の原因となり、熱すぎるお湯は「雑味」の原因になります。
もちろんこれは好みに合わせて調整していただくのがベストですが、温度による味の違いをコントロールできるまでは、90℃のバランスの良い温度での抽出がおすすめです。

・コーヒーフィルターに折り目をつける

フィルターに折り目をつけることで、ドリップに密着しやすくなります。
密着していないと、均等にコーヒーを抽出できず安定した味が出にくくなります。

円錐型:紙の繋ぎ目を折る
台形型:横側と下側の紙の繋ぎ目を折る、この時それぞれを逆の方向に折る

ドリッパーと同一のメーカーのフィルターを選べば、互いによりフィットする形状になっています。

②コーヒーを蒸らす

ハンドドリップでおいしいコーヒーを淹れるためにとても大切な工程が「蒸らし」です。
コーヒー豆をお湯に馴染ませ、豆の表面の空気を抜くことで、次のドリップの工程で成分がスムーズに抽出できる状態になります。

・一度注いだら30秒待つ

フィルター内の粉にお湯を均等に注いで、コーヒーサーバーに1,2滴落ちたくらいで、注ぐのをやめ、30秒待ちます。
粉全体をぶくぶくさせることで、中に溜まっている空気が抜けていきます。
このときにフィルターを濡らさないように気をつけましょう。
濡れてしまうと濾過性が悪くなり、コーヒーの成分が下に落ちにくくなってしまいます。

③ドリップ

いよいよコーヒーを抽出する、最終工程です。
粉の中心から少しずつ外側へお湯を注いでいきます。
粉がはっていないフィルター壁面に注いでしまうと、お湯がそのまま透過して味ムラの原因になってしまうので、気をつけましょう。

・豆が膨らんだらストップ、真ん中がくぼんだらまた注ぐ

豆が膨らんで大きくなるまでお湯を注ぎます、そこでいったん注ぐのをストップ。
お湯がサーバーに落ち、真ん中にくぼみができたらまたお湯を注ぎます。これを2〜3回繰り返します。

・「最後の一滴」は入れない

成分が抽出しきったあとの「最後の一滴」は、「雑味」のもととなる不純物と苦味が含まれているため、ザーバーには落とさないほうがいいとされています。
たとえドリッパーにお湯が残っていたとしても、サーバーには落とさないようにしましょう。

まとめ

「蒸らし」と「最後の一滴は入れない」が重要なポイント!

お家でのおいしいコーヒーを淹れる、ハンドドリップ抽出の工程をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
特別難しい工程はありませんが、いくつか大切なポイントを意識するだけで、豆本来の味わいと風味をしっかり抽出できます。
ハンドドロップは豆選び、抽出時間、お湯の量など、調整は自由自在です。
味わいを味わいをコントロールできるようになってきたら、自分好みのコーヒーを見つけるのも楽しいですね。

ぜひ、おうちコーヒーのクオリティをアップさせてください。