Topicsトピックス

コーヒーの”酸味”の楽しみ方、お伝えします

苦味やコクと同様に、コーヒーの味わいのひとつとしてあげられる”酸味”。
あなたはこの”酸味”を正しく味わえていますか?
実はこのコーヒーの”酸味”という感覚は「酸っぱさ」とは少し異なるものなんです。
今回は「酸っぱいコーヒーは嫌い!」という方にぜひ読んでいただきたい、コーヒーの「酸味」の秘密についてご説明します。

コーヒーの”酸味”の正体とは?

私たちが目にする「コーヒー豆」は、TOPの写真にある「コーヒーチェリー」という植物の実から、果肉部分を取り除いた豆を焙煎してできています。
チェリーというだけあって、本来のコーヒーは甘酸っぱいフルーツのような酸味があります。
つまり皆様が感じているコーヒーの”酸味”は、フルーツの酸味だったのです。
この酸味は、苦味を緩和させたりフレッシュさを引き立たせる役割をもっています。

コーヒーが”酸っぱい”と感じるのはなぜ?

コーヒーを「酸っぱい」と感じる場合、それはコーヒーが本来持っている「酸味」ではなく、「酸化」した味の可能性があります。
つまり、酸化してしまった=傷んでしまった ということです。
酸化したコーヒーを、知らず知らずのうちに飲んでしまっているのかもしれません。
コーヒー豆はとてもデリケートなので、適切な方法で保存しなければすぐに酸化してしまいます。

コーヒー豆の適切な保存方法

保管期間によって保存方法が変わるコーヒー豆。
ここでは、一般的な「約2週間の保管期間」の保存方法をお伝えします。

約2週間の保管だった場合、完全密閉可能な容器に入れ、冷蔵庫で保管するのがオススメです。

コーヒー豆は、「水分・空気・光・温度」の4つの方法によって劣化が進みます。
なので、なるべく直射日光に当てずに密閉し、温度の高くない場所で保管することを心がけましょう。

好みの”酸味”を見つけよう

豆の選び方や焙煎度合いによって、自分好みの酸味を持ったコーヒーを淹れることができるようになります。

豆の種類

代表的な豆の種類による酸味の違いをご紹介します。

【酸味の強い種類】
キリマンジェロ(タンザニア)
コナ(ハワイ)
モカ(イエメン、エチオピア)
ブルーマウンテン(ジャマイカ)

【酸味の弱い種類】
マンデリン(インドネシア)
ブラジル(ブラジル)
コロンビア(コロンビア)
クリスタルマウンテン(キューバ)

焙煎度合い

焙煎度合いによっても酸味が調整できます。
基本的には、浅煎り=熱を加える時間が短いと酸味が強く出て、深煎り=熱を加える時間が長いと酸味が弱く出るという特徴があります。

浅煎り:酸味が強く苦味が弱い
中煎り:酸味と苦味のバランスがよい
深煎り:酸味が弱く苦味が強い

日本では中煎りが最も一般的で好まれる焙煎度合いだと言われています。

まとめ

今まで飲んでいたコーヒーのなかに感じた酸っぱさは、もしかすると酸化が進み、傷んでしまったコーヒーだったのかもしれません。
新鮮なコーヒーを正しい方法で日々嗜むことで、コーヒーの酸味を自在にコントロールし、ワンランク上の上質なコーヒー体験の境地に辿りつけるよう、気を配りましょう。