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【コーヒー力試し】こんなにもある!世界のコーヒー大会

日々コーヒー抽出の技術を研鑽するバリスタさんの中には、自分の技術レベルを確認したり、また他のバリスタの技術をみて勉強したり、「自分以外のバリスタとの関わり」が必要になる瞬間があるのかも。
そんなときにぴったりな「コーヒーの大会」がさまざまあるのはご存知でしょうか。
世界規模のものから国内でのものまで、はたまたシンプルに味を追求するものからラテアートの技術を比べるものまで。
本記事ではそんなコーヒーの大会についてご紹介いたします。

アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)、
ヨーロッパスペシャルティコーヒー協会(SCAE)の共同主催

ワールド バリスタ チャンピオンシップ

2000年から開催されている、最も有名なコーヒーの世界大会です。
まずこのワールド バリスタ チャンピオンシップ(WBC)に出場するためには、自国のバリスタチャンピオンシップで優勝していなければいけないため、出場のハードルは非常に高いと言えます。
2007年には東京で開催され、2014年のイタリア大会では日本人の井崎英典さんが優勝しています。

日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)主催

①ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)
大会のルールはWBCに則って定められていて、このJBCで優勝すると、日本代表としてWBCに出場することができます。
2002年のWBCノルウェー大会より、JBCで優勝した日本人選手を日本代表として世界大会に送り出しています。
2020年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、開催中止を余儀なくされました。

②ジャパン サイフォニスト チャンピオンシップ(JSC)
元はJBCのサイフォン部として始まりましたが、のち2007年に名前を改めJSCとして、サイフォン専門の大会になりました。
熟練のバリスタによる見た目もゴージャスなサイフォンでの抽出が目をひきます。

③ジャパン カップテイスターズ チャンピオンシップ(JCTC)
コーヒーの味や品質を確かめるための技術である「カッピング」の能力を評価するための大会です。
「カッピング」は特に海外ではスペシャルティコーヒーの見極めに関わる基本技術とされています。

④ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ(JHDC)
お店からおうちコーヒーまで幅広く受け入れられていて、日本で最もポピュラーな抽出方法であるハンドドリップの技術を競う大会です。
日本ならではの評価方式などを取り入れて、日本のハンドドリップコーヒーの良さを世界に、という趣旨のもとに開催されています。
JBrCも同様にコーヒー抽出の技術を競い合う大会ですが、JHDCではスポンサー指定の均一の器具を使用しなければならないのに対して、JBrCでは出場者ごとに自分の持ち寄った豆や選択した器具などを使用することができます。

⑤ジャパン コーヒー イングッド スピリッツ チャンピオンシップ(JCIGSC)
基本的には多くの大会でアルコールを使用したアレンジは禁じられていますが、この大会ではウィスキーやスピリッツなどを使用し、オリジナルコーヒーカクテルの技術を競います。
他のSCAJ主催大会と同様に、大会ルールはワールド コーヒー イングッド スピリッツ チャンピオンシップ(WCIGSC)に則り、日本大会の優勝者が日本代表として世界大会に出場することができます。

⑥ジャパン コーヒー ロースティング チャンピオンシップ(JCRC)
焙煎の技術を競い合う大会です。事前に提出した焙煎ログに沿った抽出ができているかなど、総合的には美味しいコーヒーが焙煎できているかを審査されます。
他のSCAJ主催大会と同様に、大会ルールはワールド コーヒー ロースティング チャンピオンシップ(WCRC)に則り、日本大会の優勝者が日本代表として世界大会に出場することができます。

⑦ジャパン ブリュワーズ カップ(JBrC)
予選では公式豆を、準決勝以上では持ち寄った豆を自分の選択した器具や抽出方法で抽出し、そのコーヒーの味わいが評価基準となります。
他のSCAJ主催大会と同様に、大会ルールはワールド ブリュワーズ カップ(WBrC)に則り、日本大会の優勝者が日本代表として世界大会に出場することができます。

⑧ジャパン ラテアート チャンピオンシップ(JLAC)
その名の通り、ラテアートの技術を競い合う大会で、3種類のコーヒーを2杯ずつ提供しなければなりません。またこの2杯が左右対称であればあるほど高得点が期待できます。
他のSCAJ主催大会と同様に、大会ルールはワールド ラテアート チャンピオンシップ(WLAC)に則り、日本大会の優勝者が日本代表として世界大会に出場することができます。

UCC主催

UCCコーヒーマスターズ
当初はUCC社内向けの大会でしたが、今ではどなたでも参加でき、コーヒー抽出の技術と知識、接客能力などより総合的なコーヒーに関するスキルが問われる大会となりました。
世界基準を取り入れるなど毎年アップデートがなされていて、今後もより発展していくことが期待できる大会です。

まとめ

大会参加はハードルが高いな…ということなら、これらのSCAJ主催大会の様子をSCAJのオフィシャルYouTubeチャンネルでみることもできるので、大会に参加せずとも他のバリスタの技術を勉強したり、日々の抽出へのモチベーションを上げることにも役立てられますよ。 コーヒーを提供される側のお客さんはもちろん、提供する側のバリスタ自身も納得のいく1杯を、ぜひ極めてくださいね。